運動と認知課題を同時に行う
Mou & Jiang(2025)は脳卒中患者の二重課題訓練を検討した系統的レビュー・メタ解析です。本アプリ自体の安全性・有効性は臨床検証されていません。
バランス(BBS)、下肢運動機能、認知機能、日常生活動作で改善が報告されました。一方、TUGと10 m歩行テストの全体解析では有意差がありません。BBSはバランスの尺度で、歩行速度の測定とは異なります。
3週間以上の介入で効果を示す傾向が報告されていますが、万人に必要な最低期間や最適な訓練量を確定するものではありません。課題内容の報告不足、小規模研究、研究間の違いがあり、個別調整が必要です。
アプリへの反映
- 運動と同時に、計算・注意の切り替え・言語想起・記憶の課題を提示します。
- 単一課題も選べます。結果を比較する際は、課題・難易度・時間・回答方法をそろえてください。
- 座位課題の具体例、出題ルール、時間、休憩、採点方法はアプリ独自の設計です。特定の試験手順を再現するものではありません。
基本の使い方
- 療法士が実施可否を判断し、安全な運動と認知負荷を設定します。
- 口頭回答モードでは、本人が答え、療法士が正答・誤答・スキップを記録します。答えは必要なときだけ表示できます。
- 立位・歩行は見守り・介助下で実施し、本人は端末を操作しません。画面を見続ける必要がある課題は、座位で実施するか療法士が口頭提示してください。
- 休憩の終了後も自動再開しません。体調を確認して次のセットを始めます。
- 終了後、運動の観察と疲労感を入力し、必要な記録を保存します。
課題と採点のルール
連続引き算:やさしい=20から1ずつ、ふつう=50から3ずつ、むずかしい=100から7ずつ。正答・誤答とも正しい値を次の出発点とし、負数になる前に再開します。
注意の切り替え:やさしい=奇数・偶数のみ。ふつう=2問ごと、むずかしい=1問ごとに「奇数・偶数」と「5より大きい・小さい」を切り替えます。5は出題しません。
数字の記憶:2桁・3桁・4桁の数字を順番通りに覚えます。準備ができたら「覚えた・数字を隠す」を押し、同じ順番で回答します。提示時間は利用者が調整します。
ことばを挙げる:やさしい=1カテゴリー、ふつう=2カテゴリーを交互、むずかしい=指定された頭文字。セットごとにお題が変わります。療法士が重複・条件違反を確認して有効語数を記録します。自動音声認識はしません。
正答率:正答 ÷(正答+誤答)。スキップは別集計、終了時の未回答は採点しません。言語課題は有効語数を表示します。タイマーは訓練中のみ進み、一時停止と休憩を除きます。
音声・保存・操作について
読み上げは、ブラウザから利用できる端末内の日本語音声のみを使用します。端末・ブラウザによって利用できない場合は療法士が読み上げてください。外部の音声サービスへの送信は行いません。
タブを離れると訓練は一時停止します。Escキーでも一時停止できます。端末のスリープやブラウザ終了からの訓練再開には対応していません。未保存の結果はページを閉じると失われます。
各記録はこの端末のブラウザに保存されます。サーバー、アカウント、外部ライブラリは使用していません。CSVには観察メモも含まれます。
出典:Mou C, Jiang Y. Effect of dual task-based training on motor and cognitive function in stroke patients: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trails. BMC Neurology 25, 290 (2025). DOI / 論文を開く ↗ · PMC全文 ↗